文芸的な、あまりに文芸的な

人生にあるのは意味ではなく味わいだと私は思っている(谷川俊太郎)

夏目三久アナと有吉熱愛、そして私の大学時代

怒り新党」で共演していた夏目三久アナと有吉の熱愛報道が出た。

夏目三久アナと有吉熱愛!すでに妊娠 番組きっかけ - 結婚・熱愛 : 日刊スポーツ

私がそのとき思ったのは「結局有吉かよ」であり、「あれから何年たったのか」であり、「でも大江アナがどっかの会社社長のおっさんと結婚発表したときよりはダメージがない」であった。

「あれから何年たったのか」のアレとは夏目オリジナル事件の事である。私はこの時感じたことをブログにしたためていたので覚えていたのだ。

記事を書いたのは2009年の7月20日。8年も前か。

 

当時私が書いた記事を全文引用してみる。

■[TVとか] 夏目アナは、マグロではない。

ちっと遅いが、日テレ夏目アナのコンドーム写真流出の件

日テレ清純派…夏目アナ、男と「コンドーム写真流出」 写真誌報道で局内外に波紋 芸能:ZAKZAK

 私は女子アナが好きだ。というのは女子アナというのはテレビに映る存在でありながらテレビタレントとはどこか違う、どこが違うのと言われてもそれは分からんけど、常に緊張をしいられる立場ではないところの無邪気さ?なのかは知らんけど、彼女たちがふと瞬間的に無防備・無邪気な姿をさらす、仕事場ではないところの素顔を見せる、たとえば原稿を読んでない、番組の中の隙間みたいな時間にふと見せるデレっとした笑顔やなんかえろい話題に対して反応しちゃうところ、みたいな天然さがキュートだからだ。

女子アナ(=知性のある)彼女たちがときおり見せる「でもわたし、ホントはちょっとおバカなの、てへっ。」という笑顔から覗く人間的な擦れてなさ(つまり「てへっ。」の部分)に萌えるのだ。

その代表的な存在をあげると、TBS青木裕子(通称セックスちゃん)、テレ朝大木ちゃん(大木優希)、テレ東の大江ちゃん(大江麻理子)じゃないだろうか。天然でエロの話題にうまく反応してくれて、深夜バラエティで活躍できる面々だ。

ちなみに世間的人気女子アナといわれるアヤパン・なかみー両名が見せる「てへっ。」は人工的模造「てへっ。」なので、微塵も萌えない。

 で、話を戻して日テレの夏目三久アナ。彼女は清純派といわれるが、実はかなりの「てへっ。」なアナではなかろうか。

周知のとおり、彼女は昼の情報番組「おもいッきりDON!」で中山秀ちゃんと共に、「マグロ」という一言コーナーをもっていて、タイトルコールでヒデちゃんやゲストが似てもいない(そして面白くもない)渡哲也のものまねをする。もちろんそこで言うマグロは、「マグロ女と桃尻男」のように夜の営みを連想させるわけで、秀ちゃんは当然のごとく夏目アナに対して「きみはマグロなんだよね?」といじる。秀ちゃんのくせに。

きみはまぐろなんだよね?

違う。夏目アナはまぐろはない。断じて。

 ~~~~~~~

「これ」 夏目はベッドの上で、スキンを片手に微笑む。「つけて」 つけて、の「て」にアクセントを置いた笑顔が、どこか物憂げで可愛い。僕はそれを受け入れる。

僕のペニスにスキンをかぶせながら、夏目はささやく。「こういうことは大事にしたいから」 僕は答える。そうだね。避妊はきちんとしないと。 

僕は何の気なしに答えたのだが、夏目は違った。 夏目は寂しげに、そっと目を閉じて言った。「いいえちがうわ。そうじゃないの。…距離。ふたりの距離のこと」 僕のペニスをしごきながら、夏目が続ける。「どんなに愛し合っても、人はひとつにはなれないでしょう。私はあなたにはなれないし、あなたは私にもなれない。恋人同士がひとつになれるなんて勘違いだわ、ふたりの他人がふたりのままいるだけ。あなたはあなた。私は私。決して完全につながり合うことはないわ。だからあなたとの距離は忘れたくないの」 夏目はつぶやく。あなたはあなた。私は私。私はまぐろ――

このスキンの0.02mm、それが私とあなたの距離。越えることのできない膜の壁よ」

夏目は僕のペニスを秘所へと導く。気持ちいい。 恍惚として薄れ行く意識の中で僕は思う。 それは違うよ、そんなのは関係ない。本当のひとつになんかならなくてもいいし、壁を越える必要もない。僕たちが愛し合うことは間違っていないし、この愛は本物だ。僕は秀ちゃんじゃないし、君はマグロでもない。そして僕たちはオカモトではない。二人の距離は、限りなくゼロなんだ。僕たち二人の間には、極うすしか存在しない。

 そんな妄想、そして夜のおかず。 <了>

 

ちょっと、というかかなりポエムってる。当時は(というか今でもそうだが)、どことなく文学的情緒のあるエッセイを書きたくてこんな文体でいくつか文章を書いていた。

こんな夏目アナの文を書いた動機は、スキャンダルに巻き込まれた夏目アナを不憫に思ったからであり、またコンドーム流出というこの事象を面白がったからであり、夏目アナに自分なりのエールを送りたかったからであり、そんなこんなの湧き上がった感情というか妄想を書き留めておきたかったからだろう。

もしかしたら当時私は、夏目アナの事をそんなに知らなかったかもしれない。私が夏目アナに好感を持ち始めたのはーー時は流れ夏目アナはフリーになり、「怒り新党」でその黒髪ショートカットの清楚さで視聴者を(というか私を)虜にしたからだった。

そういえば。今、一つ思い出した。

 

私は大学生の時分、大学に通うのが心底嫌で、大学のカウンセリング室に通っていた。大学で行われる授業には何の興味もなかった。将来の見通しもなかった。私の周りにいる凡庸な生徒たちも、そして凡庸な私自身も、私は大嫌いだった。ただ大学に通うのがーーいや、生きていることそのものがーー憂鬱で仕方なかった。

私を担当してくれたカウンセラーの先生は美人な女性だった。私は週に一回、その先生と会話することだけが唯一の楽しみで、そのためだけに大学に通い続けた。

その先生が、夏目アナに似た顔だちをしていたのだ。

普通、カウンセリングを受療する生徒は、相談する悩みが解決したらカウンセリングをやめるものだが、私はその先生に会いに行くこと自体が目的だったので、カウンセリングを卒業することなく、大学在籍中はずっとカウンセリングに、というか先生の元に通った。先生とは人生相談のような(表面上は)深刻そうな話から、たわいのない会話までしたと思う。先生の方からしたら私は「これまで何年も付き合ってるけど、何の進歩もない奴だな」と思われていたかもしれない。

それでも、美人な先生と会話する時間が存在したことで、私はなんとか「自殺することなく」大学を卒業することができた。

一体、あの先生は今何をなさっているのだろうか。まだ大学でカウンセリングの仕事をしているのだろうか。また当時の私みたいなーー生きる気力のない奴ーー生徒を相手に仕事しているのだろうか。もう先生の名前は忘れてしまった。

 

ーー思わず自分語りをしてしまった。昔書いた記事に言及することは、過去の自分と対峙することだから、それも仕方あるまい。

あと、そう、夏目アナには幸せになってもらいたい。ーーと書いて〆ようと思ったら、熱愛報道は誤報らしい。

有吉弘行との交際報道を夏目三久アナの事務所が否定 法的措置も検討

だったら夏目アナ、お願いだからおいらと結婚してくれ!   <了>

 

追記 ざっくり箱 [マツコ&有吉の怒り新党] 夏目ちゃんと有吉編 の夏目アナかわいすぎる

f:id:akihiko810:20160825031336j:plain 「(夢で)有吉さんとごはん食べてたり」

f:id:akihiko810:20160825031346j:plain 「有吉さんと家庭もちたいってこと!?」

f:id:akihiko810:20160825031357j:plain