文芸的な、あまりに文芸的な

人生にあるのは意味ではなく味わいだと私は思っている(谷川俊太郎)

第二十三回文学フリマ東京レポ ひとり反省会

第二十三回文学フリマ東京から一週間ほどたつので、忘れないうちにサークル参加の反省点を

文フリ当日の、我々のブース

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全体的な感想

作る

制作期間は2か月半ないくらいだったが、私の担当(漫画論4つとマンガ2つ)は、漫画論に手間取って、いつものごとく(苦笑)終わりがぎりぎりになってしまった。

私の創作モチベーションは、締め切りがあるのは必須だと思った。

文フリ当日

我々のブースに寄って、コピー本を買ってくれた方は17人くらい。25部ずつつくったので、7部づつくらい売れ残ってしまった。

前回参加時、15部が完売したので、前回より内容には自信があったので、今回はもっと売れると思ったのだが、前回と同じ売れ行きだった。

開始一時間半くらいブースに人が来なくて「大丈夫なのか?」と心配した。前回と違って入り口近くの場所じゃなかったので、前回よりお客さんが寄らなかった感があった。

 

反省点

コピー本だと、見本誌置き場の所で見栄えがよくなかった。そこでお客さんにスルーされた(であろう)のが痛かった。せめて表紙だけは光沢紙で作らないと、と思った。

印刷所で刷ってもいいが(そのほうが見栄えがいいから)、そうすると経費が掛かる…一冊300円以内にしたいが、それじゃペイしないし…。売れ残ったあとの取り扱いも面倒だ。

他のサークルにも言いたいが、印刷所を通すと1冊500円はするので高い。「これは欲しい」と思わないと買われない(少なくとも私は買わない)値段だと思う。他に買う本も(当然同人誌以外にも)あるので、私は「これ、もう少し安ければ買うのだけど…」なサークルが10はあった。実に残念。

だから、他のサークルにもいいたいのだが、廉価版のコピー本おいてくれるとありがたい

「少し興味あって読んでみたいけど高い」で敬遠されないような値段設定にしたい。個人的には「まぁ買ってみようかな」で買われるのが300円以内だと思う。

逆に言うと、100円という価格でも興味ない人は、たとえいくらだろうが興味ないのだろう。安い価格でいくなら「興味もってくれた人を取りこぼさない」ことが肝心か

 

コンセプト(テーマ)がない、のは客目をひきにくかったか。制作時には好き勝手に書いたのをまとめて出すので、テーマを作りづらいのはある。

 

客層はほとんどの人が男の人だった。せめて半分くらいは女性客がほしかった。内容が特に「女性向けではない」ことはないのだけど…。

文フリには美人な文化系女子がたくさん来てるだけに残念だった。もっといろんな人と話したかった。

俺みたいな男が店番してると女性は来づらいのだろうか?興味わかないのだろうか?一応サークルメンバーには女性もいたのだけど

 

良かった点

POPは急ごしらえだったので、可も不可もなかっただろう。他サークルみたいに「他イベントでも売ってます!文フリ何度も出てます!」みたく豪華なブースレイアウトはできないので。

「マンガ好きと語りあいたい」と書いたプラカードを持っていたら、漫画好きな人が一人話かけてくれた。一応目的は達成されたが、もっと話しかけてもらいたかったとも思う。

QRコード印刷しておいて「ツイッターフォローしてくれたら2冊100円(半額)」にしたのは良かった。誰が買ってくれたかわかるし、「できれば感想ください」と頼むこともできたので。

サークル名が「文化系女子になりたい」なので「文化系女子割り」をやったら、女性客がもっと来てくれるんじゃないかと思った。男性差別?もっと女性とおしゃべりしたいんだよ!

 

買った同人誌のレビューは後日するかも。10冊ほど買ったが、実はまだ1冊も読んでない…。

 

最後に、編集後記から和田のをもう一度(本人が再掲を望んだので)

◆和田浩史  (@hirofumi) | Twitter

文化系女子になりたい』を読んでいただいた方、(ブースに立ち寄ってくれた方も)ありがとうございます。
短歌を始めて年数の浅い私ですが、「へー」とか「ふーん」とか
少しでも引っ掛かる歌があったら嬉しい限りです。

ふだんtwitterをよく見るのですが、短歌業界(業ではないですね)の結社のようなつながりにうまく馴染めないなぁと思っています。
みんな楽しそうでなんか近づきにくいなぁとそう思っている人も多いのではないでしょうか。

だから自分にとっては『文化系女子になりたい』をもはや結社にするのも良いかもと思ってます。
文化系女子になりたい』を屋号にして、みんなで短歌を書こうじゃないかと
思ったりするわけです。

そんなわけで突然ですが、次の冊子刊行に向けて(活動形態は冊子で無くても良いかもしれません)新メンバーをゆるく募集しようかな、と。

というのも先日、文フリで印象的な2つのサークルに出会いました。

一つは、僕たちの隣のブースだった、エクリオさん。
いわゆるゲームまわりの評論冊子ですね。
僕はゲーム評論が好きなので購入しましたが、まあ面白い!
中の記事に触発されてさやわかさんの『僕たちのゲーム史』(星海社新書)も読み始めました。
エクリオさんのブースはすごい人気で、購入する人が列をなすほど。
なんかこう一般的な本屋さんのような感じと言うか開かれている感じがしてすごく良いなと思ったんです。
社会とつながっている感じと言うか。

そしてもう1つは、『素数』という短歌冊子のブース。
こちらも購入して読んでますがまあ面白い!
装丁も格好良いし、メンバーのセンスがまた良い。
正直、このブースは短歌カテゴリの中でもかなり開かれている感じがしたんです。
他の数多の創作物と同じ土俵で勝負する的な。

…またがっつり短歌を詠みたくなりました。
俳句や川柳だって、キャッチコピーや大喜利だって、みんな面白いですが、短歌はまた別の面白さ。
若い人の作る短歌を「平成アイデア短歌」などと揶揄したのは誰だったでしょうか。
面白ければいいじゃん!

というわけで、新メンバーをゆるゆる募集しますので@hirofumi までコメントください。(集まるんでしょうか…)