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文芸的な、あまりに文芸的な

人生にあるのは意味ではなく味わいだと私は思っている(谷川俊太郎)

文学フリマ 『文化系女子になりたい』編集後記 ~私が文章を書く理由

レポ ただの日記

作成した文芸同人誌『文化系女子になりたい』、紙面が尽きてしまったので、編集後記だけブログ上で発表。おまけコンテンツ。

 

文芸同人誌『文化系女子になりたい』をお買い上げいただいた方に、厚くお礼を申し上げたい。(といってもこれ書いてる時点でどれだか売れたかわからんし、そのうちいったい何人がこのページを見るかもわからないが)

まず、なぜサークル名と同人誌名が『文化系女子になりたい』なのかの説明をさせてもらいたい。

私は、文化系女子になりたいと常日頃から思っている。なぜなら文化系女子、カワイイ感じがするではないか。しかし私は何の因果か、男子に生まれてきてしまい、文化系女子になることはできない。文化系男子では「文化系女子」という響きのもつ匂いやイメージが、まったくないではないか。私は、文化系女子しか持ちえない、あの「匂い」や「感じ」に憧れるのだ。

だから私は、文化系女子になれないことを知りつつも、少しでも文化系女子になりたいと思いながら文章を書く。つまり私は文章を書く間は、私の何割かは文化系女子なのであるーー。

  

というのは当然ながらでまかせである。ただ男二人で作っても女っ気がないから、せめて名前だけでも女子っ気がほしかったからつけた。

 

~~~~~~ここから文学フリマ終了後に書いた文章

 

文フリ前にこの文章を書き終えることができなかった。

ミニコミは完売しました(1、2号 計30冊) 20人ほどの方に買っていただき、50人ほどの方がブースに来ていただきました。あらためてありがとうございます。

(これが私が友人と作ったミニコミ

f:id:akihiko810:20160504021747j:plain

 

で、編集後記の続き。

私はなぜ文章を書くのか。私が文章を書くことによって何を望んでいるのか。

私のブログのメインコンテンツは(今は主に)漫画文学論である。「この漫画はここの部分が文学的だよ!」という解説であり、ひとつの漫画の読み方(味わい方)での指南だ。

これを始めようと思ったのは、単純に私が読んだ漫画の面白さを伝えたかったからだ。もっと詳しく言うと、「<私が漫画を読んだ読み方で、漫画を読むと>この漫画はこんなに面白い」ということを知ってほしかった。あるいは、共感してほしかったからのだ。

そう。共感してもらいたかった。私は、常々思うのだ。「なぜ他者は私ではないのか」と。他者でない以上、万弁を尽くさなければ、私の思いは完全には伝わらないではないか。いや、万弁を尽くしたところで完全になど伝わらないのだ。

特に、私が真に伝えたいのは、文学を読んだときに感じる、心が揺さぶられる「この感覚」であり「この感覚」だ。おそらくそれは、脳科学者の茂木健一郎がいうところのクオリアであり、他者への伝達は不可能なものだろう。

それでも私は他者に、「あなたの脳の髄まで」私の思考を理解してもらいたいし共感してもらいたいと心の底では思っている。そして私は同じように、「あなたの脳の髄まで」あなたを理解したいし、共感することができればいいと思っている。性器でつながるより深く身体が溶けるようにして脳髄でつながることができたら、それは最高に官能的じゃないか。

もちろんそれが不可能なことはわかっている。しかし私は、この感覚の百分一でもいいから他者に、つまりこ文章を読んでるあなたに、私の思考を理解してもらいたいとそして共感してもらいたいと思うから文章を書くのだ。 

最後に、ミニコミを読んで下さった方ありがとう。 このブログを読んで下さった方もありがとう。 ブログはたぶんまたぼちぼち書いていくだろうから、それもよろしく読んで下さい。あ、あと、感想やリプライがあるとうれしいので、何か感じるものがあればコメント欄にでもコメントください。 それではまた <了>

 

追記。ミニコミ文化系女子になりたい』は、1、2号ともにページの都合上、「ゼニゲバ論」を割愛しました。未読の方はぜひ読んでください

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